今日、TOCANAで、私が執筆した記事が掲載された。
『【実録】マヤ文明の末裔がジャワ島に渡来していた!? ピラミッドに共通点多数発見、現地調査で見えた“知られざる真実”』と題したもの。
中部ジャワ島、ソロ（スラカルタ）近郊のラウ山の中腹に、チャンディ・スクゥ（スクー寺院）という奇怪なヒンドゥー教寺院遺跡がある。
何が奇怪かというと、寺院の主屋が、マヤ文明のピラミッドそっくりなのだ。
私は東ジャワで働いていた時に初めて訪れてから、何度か行ったことがある。
その時の実体験を踏まえて、この記事を書いた。
TOCANAの記事
チャンディ・スクゥは、ジャワ・ヒンドゥー教の寺院遺跡なのだが、その主屋は、なぜかマヤ文明のピラミッドにそっくりなのだ。
まったく交渉がない筈のマヤ文明とジャワ島に、なぜ同じようなピラミッドがあるのか？
その謎を、自身の経験を踏まえて、TOCANAで自分なりに推理してみた。
では、下記の記事を読んでみてください。
グヌン・ラウゥ（ラウ山）
グヌン・ラウゥは、1994年9月から東ジャワでソフトウエアエンジニアとして働いていた時に、毎日その山容を拝んでいた。
思わず手を合わさずにいられないような、神秘的な佇まい。
そして、実際に信仰の山でもある。
この山の中腹に、なぜマヤ文明のピラミッドに酷似した建物があるのか？
ここを訪れた人々の多くが、その疑問をもつだろう。
マヤ人たちが渡来した？
だが、その多くは「不思議だな」で終わってしまって、さらなる探求を行う人はごく一部だろう。
今回、トカナの記事を書くにあたって、徹底的に考えてみた。
マヤ文明は、時代によって本拠地が移っていった。
そして、ピラミッドのデザインも、その都度かなり大きく変わっていった。
チチェン・イッツァのピラミッドに最も似ている
そのうち、チャンディ・スクゥは、古典期前期のチチェン・イッツァ時代に建てられたピラミッドに最も近いことがわかった。
【写真】チチェン・イッツァのピラミッド
13世紀、ユカタン半島でマヤ文明のチチェン・イッツァが衰退した。
15世紀前半頃、ジャワ島でチャンディ・スクゥが建造された。
この13～15世紀前半の間に、マヤ文明の衰退にともなって、マヤ人たちが太平洋を渡り、ジャワ島にたどり着いたのではないか。
そして、その人々がヒンドゥー教を信仰するマジャパイト王朝に取り込まれ、チャンディ・スクゥのピラミッド建造に関与したのかもしれない。
どうでしょうか？
絶対そうに違いないというのではなく、これが現時点でもっとも理に叶った推理ではないかと、自分は考えるのです。
この時代ならば、マヤ人たちが長年かけて遠いジャワ島までたどり着いたのも、そう不可能ではなかったのではないか。
ジャワ島の中部・東部に住むジャワ人は、基本的にはマレー系なんですが、グヌン・ラウゥの周辺や近郊の古都ソロなどには、かなり外見が異なるような人々がいる。
民族衣装などにも、たとえばキンキラキンが好きといった共通点があるようにも思えるが、このあたりはさらなる探求が必要だろう。
インドネシアでは、バリ島ばかりがもてはやされるが、その文化の多くはジャワ島からもたらされたものであり、非常に癖があると言われるジャワ人のものの考え方や文化には、ミステリーな要素が多い。
その謎の探求のために、再度ジャワ島へ行ってみたいものだ。
チャンディ・スクゥのYouTube動画（インドネシア語）↓
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コピ・インドネシヤ、エナッ・スカリ・ヤー
20年以上たっても、インドネシア語をまだ少し覚えていたりして。
