今タイの多くの国民が熱中しているドラマ『ブッペーサンニワート』(Love Destiny)というドラマがある。
チャンネル3で放映が始まったこのドラマは、英語のサブタイトルが「愛の運命」となっている。
1682年頃の古都アユタヤを舞台にしたラブコメディーだという。
そして、ドラマのメインテーマは「前世の夫婦」だというから、興味がわいてくる。
サルちゃんもハマっている
何週間か前から、サルちゃん(タイ人の妻)が、PCモニターの前でYouTubeのドラマを熱心に見ている。
タイ語だからさっぱりわからないが、出演者たちが昔風の衣装なので、聞くと、昔の古都アユタヤーを舞台にしているという。
【ブッペーサンニワート】最近Facebookで、この二人の俳優の顔を見ない日はない。それだけタイ人のFB友が多い。もう本当に国民ほとんどがドラマに熱中してる感じ。I see their faces everyday on Facebook.#บุพเพสันนิวาส #タイ #ドラマ
輪廻転生がメインテーマ
生まれ変わりがテーマとなっていることを知って、俄然興味をもった。
詳しいストーリーを知りたいところだ。
タイ人たちの多くが生まれ変わりを信じていることは嬉しい。
ほとんどのタイ人は仏教徒だが、大乗仏教である日本と異なり、上座部仏教だ。
テラワーダ仏教と呼ばれる。
タイ人の来世観
タイでは、中国の影響も強いためか、お金がすべてみたいなところがある。
だが、その半面で、「来世」の存在を堅く信じている人が多い。
タイでは、「タムブン(タンブン)」と呼ばれる行為が尊ばれるが、これは訳せば「徳を積む」ことに他ならない。
仏教寺院へ行って「タンブンする」といえば、それは喜捨つまりお布施を備えることになる。
また、仏教では無駄な殺生を禁じているが、動物を殺さずに逃してあげることも「タムブン」になる。
お寺には、境内で小鳥などの生き物を売っていて、それを買ってどうするかというと、逃してあげるのだ。
それによって、タムブンすることになると。
地獄の沙汰も何とやらで、笑ってしまうが、やっている本人たちは真剣そのものだ。
こうしたタムブンは、要は自分の来世をより良いものにしたいという願望の現れなのだ。
それだけ、深く仏教を信じている人々が多いということになる。
タイ人の何%が生まれ変わりを信じているか?
タイ人の何%ぐらいが輪廻転生を信じているのだろうか。
そう疑問を持ってサルちゃんに聞いたところ、しばらく考えて、「70%ぐらい」という答えが返ってきた。
これが日本ならば、半分か、それ以下だろう。
調査によって異なるが、死後の世界を信じる日本人は、結果が多い場合で、約半数ぐらいになる。
仏教的な輪廻転生という条件つきだと、もっと低くなるだろう。
サルちゃんも、もちろん生まれ変わりを信じている。
私のように、スピリチュアルにどっぷりというのとは違うが、ある意味スピリチュアルといえるだろう。
夫婦で同じ仏教を信じ、また生まれ変わりも堅く信じている。
そのことを、あらためてとても嬉しく感じたものだった。
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