昨日、弟が膵臓がんで亡くなったという知らせが届いた。
それにまつわる、不思議な話があるので、紹介したい。
母が幻覚を見たのか、それとも弟の「生霊」を見たのか?
認知症か?
時系列に沿って説明する。
うちには、87歳になる母がいる。
認知症とはっきりといえる症状は出ていないものの、物忘れが激しくなってきたのは事実。
私の弟や妹の名前を、思い出せない。
最近、1階にいる母がよく、2階の私のところに来て話しかけるようになった。
その話す内容が、数秒間言葉が出なくなるようなビックリすることなのだ。
たとえば、「最近、とんじ(弟の愛称)がうちに来た?」とか。
弟は、結婚して埼玉県に住んでいるが、ここ数年間はまったく家に来ていない。
だが母は、今年の正月以来、とんじが2階の私のPCラックの前に座っている姿をよく見ていると主張するのだ。
それで、いつうちに来たのかと、私に繰り返し尋ねる。
「ああ、とうとう認知症が始まったか」と思ったものだった。
弟が亡くなった
だが昨夜、弟の妻から電話が来て、弟が亡くなったことを告げた。
膵臓がんで入院していたという。
母も私も、入院していることもガンであることも知らされていなくて、まったく知らなかった。
その電話があって、ハッとしたのだ。
あれは母の認知症の幻覚ではなくて、実際に弟の「生霊」が家を訪れていたのではないかと。
認知症の幻覚では、死んだはずの配偶者や親せきが見えることも少なくないという。
もちろん、医療関係者がそのことを語る場合は、霊的現象とはまったく関係ないという前提だ。
「生霊」か?
霊的世界の研究では、いわゆる亡くなった人間が霊的存在として視られることの他に、「生き霊」として認識されることもある。
たとえばの話、本人の想いの念が強い場合に、本人が知らないうちに、生き霊として彷徨うことがあるようだ。
よくあるのは、片思いなど思慕の念によって、想いの相手の元を訪れることだ。
相手が覚醒時だけでなう、就寝中に、夢の中に出たり、あるいは枕元を訪れることによって相手がうなされたり、未明に目覚めて眠れなくなったり。
たとえば、生霊が無意識で虫などや小動物をコントロールすることもあるようだ。
ある人が、虫がまとわりついて離れないといった時に、じつはそれは片思いしている人の「生霊」の仕業だったりする。
弟の場合は?
弟の話に戻すと、弟は病に伏せている間に、無意識で母のことを想い、その念が母に届いたのかもしれない。
それを母が霊的にキャッチしたというのならば、まだそれほど重度の(幻覚を見るほどの)認知症ではないということになる。
実際、言葉つきははっきりしているし、もちろん外を徘徊もしないし、日常生活では認知症と思わせるような要素は、あまりない。
もっとも、以上は一つの可能性であって、本当に幻覚なのかもしれない。
だが、それにしては、妹も見たりしても良いと思うのだが、弟ばかりのようだが。
もし本当に弟の生霊だとすれば、今後は見なくなるかもしれないが、今度は本当の霊的存在として見たりして?
また、亡くなる前に弟からの「虫の知らせ」があっても良さそうだが、そういうことはまったくなかったようだ。
認知症の中で「レビー小体認知症」というのがあって、物忘れよりも「幻視」を体験することが多いそうだ。
母が認知症だとすれば、この可能性があるかもしれない。
類似の体験を教えてください
うちの母のような体験をしたという人は、なかなかいないと思う。
それでも、もしそのような体験がある人を知っていたら、研究目的で教えてください。
たとえ認知症でなくても、亡くなる前にこういうことがあったとか。
よく、お年寄りが亡くなる前に、目に見えない相手と話しているとか、聞きますね。
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ところで、弟が患っていた膵臓がんは、喫煙でリスクが非常に高くなるというけれど、弟は昔からタバコを吸っていました。
やっぱりそれがいけなかったのかな。